「神は烏(からす)を養ってくださる。あなたがたは鳥(とり)よりもどれほど価値があることか。」
(聖書、イエス様の言葉)
国分寺教会の庭には、よくカラスがやってきます。いつだったでしょうか、家のまわりの草を刈って、礼拝堂の裏にある夏みかんの木の下に重ねておきました。土に返して肥料にするつもりでした。ちょうど枯れ草になった頃のことです。あるときカラスが来て、幼児の枕ひとつほどのふさふさの枯れ草を、がっつりくわえていきました。初めて見たのでびっくりしましたが、草の栄養補給でしょうか、それとも巣を作るのでしょうか。
庭に甘柿も実ります。今年はちょうど実が少ない年です。
すっかり葉を落として、クリスマスの時季を迎えたことを実感します。
来年に向けて、お礼肥をしようと思っています。以前は、高い所にある柿の実を残しておいたのですが、カラスがボトッと落としていくのでご近所の迷惑になりました。残念ながら、今ではすっかり取るようにしています。それでも、熟したおいしそうなものはつつかれた後があります。彼らが食べるので、むしろ安全なのがわかります。
先日、小学校に春から入学するお孫さんのことを、ある方から伺いました。チャプレンをしている保育園の年長さんたちも、いまから成長が楽しみです。
年長さんたちが小学校に入る少し前、2月から3月頃、教会の庭には梅の花が咲きます。
梅の花には、近所の教会員の庭で養蜂がなされており、ミツバチが飛んできます。そこに小鳥も蜜を吸いに来ます。
さて鳥たちには、神様に養われている意識はないかもしれません。しかし、イエス様が言われるように「神は・・・養ってくださる」のです。
私たちはどうでしょうか。神様に養われているから今生きていることを、しっかり意識しているとは言えないかもしれません。しかし神様は、私たちが自分のことや家族のこと、親しい者たちのことを考えるよりも、もっと強く心にとめて養っていてくださるのです。
私たちが養われていることを信じて、クリスマスの喜びと共に新年を迎えられますよう、主の祝福をお祈りしています。
(牧師 願念 望)