2022年3月6日(日)礼拝式次第と説教 「ないから、できる」

2022年3月6日

 

教会に集う形での礼拝を再開しております。
CS(9時〜)と夕礼拝(毎月第2日曜日 18時30分〜)も再開しております。
引き続き感染症対策にご協力ください。

日曜日の10時30分からインスタグラムでのライブ配信(生中継)」、午後からYouTube(ユーチューブ)で礼拝の録画映像が見られます。当面、ライブ配信と録画の掲載を継続いたします。それぞれ、見る方法が違いますので、お知らせ、礼拝欄の「礼拝の映像を見る方法」を参考にしてご覧ください。

みなさまのご健康が守られますようお祈りいたします。

 

 

受難節第1主日礼拝
2022 年 3 月 6日(日)
司式 牧師 佐藤倫子
奏楽 河野 美和子

前 奏
招 詞    詩編145編8-9節
讃 美 歌    6-3節 〝つくりぬしを賛美します〟
交読詩編     詩編23編
祈 祷
讃 美 歌   451-2節 〝くすしきみ恵み〟
聖 書    コリントの信徒への手紙二 5章16-17節(新約331頁)
説 教    『ないから、できる』  牧師 上林 順一郎
讃 美 歌   475-4節 〝あめなるよろこび〟(文語訳)
信仰告白  〝使徒信条〟
献 金
主の祈り
派遣の賛美  90-1節〝主よ、来たり、祝したまえ〟
祝 福
後 奏

 

 

 

 

説教 2022 年 3月 6日(日)
「ないから、できる」   牧師 上林 順一郎
コリントの信徒への手紙二 5章16-17節

 

皆さんは、田原米子さんという女性をご存じでしょうか?『生きるって素晴らしい』という本で知られている方ですが、残念ながら10数年前に亡くなりました。田原米子さんは18歳の時に突然お母さんを亡くします。愛していたお母さんを突然失った喪失感から生きることに絶望し、ある日、新宿の小田急線のホームから入ってくる列車に飛び込み、自殺を図りますが、気が付いた時には病院のベッドの上でした。「死ななかったのだ」と、思ったのですが、すぐに自分の体から多くのものが失われていることに気づきます。彼女の片方の足は膝の下から先が車輪にひかれて無くなっていました。もう一歩の足も足首から先がありませんでした。それだけでなく左手も肩口から10センチ余り残して、その先は無くなっていました。

死にたいと思って自殺を図ったのに死ぬことができず、しかも体の多くの部分を失って生きていることを知った彼女は、医者に向かって「センセイ、このまま死なせてください」と、泣いて訴えたと言います。しかし、医者たちの懸命の治療で次第に回復へと向かいますが、彼女は毎日、ベッドの上で死ぬことばかりを考えていました。

 

 

■あたらしく生まれる

ある日、見知らぬ外国人が彼女の部屋を訪ねて来て、ベッドの横で聖書を読み、お祈りし、「早く良くなってください」と励ましの言葉を語って帰っていきました。しかし、彼女は「死にたい、死にたい」、と思い続ける毎日でした。しばらくして、一人の日本人の青年が病室を訪ね、聖書を読み、お祈りをし、彼女を励まして帰っていきました。以降毎日のようにその青年は病室を訪ね、聖書を読み、お祈りをして帰っていきました。そんなことが続くうちに彼女はある聖書の言葉に心が惹かれていきます。先ほど読みました「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく生まれるのです」という言葉です。「新しく生まれる!」今の自分ではなく、新しく生まれることができる!!そう思った彼女は病床で洗礼を受け、クリスチャンとなりました。

傷が次第に癒され、退院の日を迎えました。これまで右の手にまかれていた包帯が解かれた時、彼女はこう叫びました。「わたしの右の手、三本もある」彼女の残った右の手の薬指と小指との二本は車輪にひかれて無くなっていたのです。わたしなら、きっと「右の手の指、三本しかない」と言ったでしょう。しかし、彼女は「三本もある」といったのでした。

 

彼女は退院した後、将来のことを考えてアメリカにわたり、リハビリ病院で両足に具足を付け、一人で歩き、独りで生活するための訓練をします。しかし、その訓練は非常に苦しくつらいものでした。あまりにもつらい日々が続き、ついに彼女は「リハビリをやめて日本に帰ろう」と決心し、そのことを告げるために病院に行きました。立ち合い室で待っているときに後ろから誰かが彼女の肩をたたきました。見知らぬ町で知り合いなどないのに、だれがと思って振り返ると一人の女性が「あなた、とっても悲しそうね。これでも飲んで元気を出して」と、紙コップを差し出しました。「ありがとう」と言ってその紙コップを受け取ろうとした時、彼女は『アッと』驚きの声を挙げました。紙コップを差し出した女性の右手は義手だったのです。「わたしの右の手、三本もある」田原さんはそう思い返して、帰国することをやめて再びつらいリハビリを続け、帰国します。そして、伝道師となって全国各地で講演会活動をするようになったのです。

 

 

■リンゴの皮を剥く

わたしは一度その講演会に出席したことがありました。話の最後に、右手に果物ナイフとリンゴ一個を手にこう言いました。「これからこのリンゴの皮をむいてみます」

私は一番前の席に座って聞いていたのですが、「この女性はすごい人だから、きっとリンゴをパッと上に投げて、落ちてくるリンゴの皮をナイフでさっと切り、また上に投げて落ちくるリンゴの皮をさっと切り、またリンゴを上に投げて・・・「ウソです」そんなことできるわけはありません。

 

ここで皆さんに、またまた「クイズ」です。彼女はどのようにしてリンゴの皮をむいたのでしょうか?

ヒントは「主は、わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのです」(コリントの信徒への手紙二 12:9)

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